みなさんこんにちは!ボディメンテナンス大垣院の丸山です。

今回は交通事故のケガの中でも多いのにあまり知られていない
”ダッシュボード損傷”についてお話していきます。

ダッシュボード損傷とは・・・

交通事故は、色々なケースで起こり、頸椎捻挫(むち打ち症)等がケガの代表選手として挙げられます。

しかし、実は、膝をダッシュボードに打ちつけることで発症する「ダッシュボード損傷」という症状も、結構多く存在するのです。

ダッシュボード損傷はダッシュボード・インジュリーとも言われ、自動車の追突などにより、後方から強い力が加わって、
膝をダッシュボードに打ちつけて生じるケガのことです。大腿骨が関節包を突き破り、長軸方向つまり腰骨に向かって押し上げられ、
股関節脱臼に加えて、寛骨臼(大腿骨頭が収まっている凹んだ部分)の骨折も起こしてしまうことを指します。

交通事故に遭った瞬間に、エアバックなどでのガードや保護はできないのかとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、車種にもよりますが、
エアバックの保護範囲という問題があり、保護対象となっていないケースもある程度は存在するのではないかと考えられます。

 

ダッシュボード損傷

股関節は大腿骨という大きな骨と骨盤で構成されていますが、大腿骨の頭、”大腿骨頭”は、3本の血管で栄養素や酸素などを送っているのですが、
この供給ができなくなってしまうと、骨頭自体が壊死してしまいます。この壊死に至るまでがおよそ24時間ですので、それまでに整復する必要があります。

それに、脱臼に伴って、血管が損傷してしまう場合も多くあります。また、骨折が伴っている場合は、骨の破片が体内に散らばってしまって、
坐骨神経麻痺なども起こしてしまうので、これに対応するブロック注射なども、後に行う必要があります。とにかく、
できるだけ早い時間帯での整復が第一で、順を追って治療することが重要です。

その他にも受傷し得るケガとしては、膝蓋骨骨折、後十字靭帯損傷、股関節後方脱臼、足の打撲などがあり多くはかなり重症のケガになってしまいます。

ダッシュボードインジュリーをはじめとする関節の可動域制限に対する後遺障害認定においては、関節可動域というのは徐々にではあるものの、
かなりの長期間に渡って改善していくものであることから、症状固定の時期について悩まれる方が多いです。

むち打ちのように、「なるべく長期間、定期的に治療を受けた方がよい」と考えて症状固定を遅らせてしまうと、
逆に後遺障害等級認定の可能性を下げかねませんので、症状固定時期の判断は慎重に行う必要があります。

 

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